『ベルリン大聖堂イラスト図解:The Berlin Cathedral Explorama』美しすぎる図解の魅惑

スーベニアショップで購入

2019年にベルリンに行った際に、ベルリン大聖堂にも行きました。ヨーロッパのこういった大聖堂に入るのは初めてだったこともあって、非常に感動しました。

出口のところのスーベニアショップで見かけて購入したのがこの図解です。

地図のように折りたたまれて売られていました。2.5ユーロ。350〜400円くらいでしょうか。
お土産として買って帰るのにちょうどよい値段です。

精巧な絵柄

これが、聖堂の外観はもちろん、内部を細かく描いていてすごく美しいのです。

大聖堂の中に入って感動した者からすると、「よくぞ、こんなに素晴らしいものを作ってくれた、ありがとう」そんな気持ちになります。

ものすごい手間

私自身、資料をたくさん用意してカンボジアのアンコールワットのイラストを描いてもらった経験があります。

私はその建築物を取材で見ました。でもイラストレーターは見ていませんでした。

それでいろんな資料が必要になるのですが、実際に見たことのないものを、イラストレーターに描いてもらおうとして伝えることは、ものすごく大変なのです。

ベルリン大聖堂の場合は、この絵を描いた人がベルリンに住んでいたようです。とはいっても、おそらく何十回も通って描いたのだろうと思います。

持っているだけで幸せ

この絵の素晴らしさについては、ネットで見ても、わーすごい! と思うでしょうが、物として持っておくことができるのが、こういうお土産のよいところです。

描いた人には、売れるたびにお金が入り、企画した出版社にもお金が入る。

こんな幸せな循環のある印刷物を作ってみたいものです。

この会社はベルリンの中心部のイラスト地図も作っていました。

こちらも丁寧なイラストで建物が1点ずつ描かれていて、ベルリン大聖堂もちょこんと描かれています。

日本でもこんな出版物があり得るのかもしれません。

hosokawakobo
細川生朗 Hosokawa Seiro
1967年生まれ。1991年に情報センター出版局に入社。『水原勇気0勝3敗11S』『いちど尾行をしてみたかった』『笑う出産』などのヒット作を編集。1994年に『きょうからの無職生活マニュアル』、1998年に『旅の指さし会話帳①タイ』を企画・編集。いずれも累計100万部以上のシリーズとなる。2001年に情報センター出版局を退職。その後、フリーの編集者として、実用書を中心にした単行本の企画・編集、自費出版の写真集や記録集の編集、社史の編纂などを手がけつつ、指さし会話帳シリーズの編集も続けている。