『くれいじい・パズル』手書きでしか出せない味わい深さ
新聞広告で出会った本
この本の存在を最初に知ったのは、新聞の広告だった記憶があります。
「面白そうな本!ぜひ買いたい!」
そう思って、書店で購入しました。
迷路やパズル、ボードゲームの本です。たぶん中学1年生の頃です。
迷路やパズルといっても、デザインが非常に凝っていたり、添えられている文章に工夫があったり、すごく不思議な本でした。
GOLFゲームで遊んだ時代
この本のGOLFというページは、思い出深いです。
方眼紙に書き写して中学校に持っていって、鉛筆を使ったサイコロで遊んでいました。
今にして思えば、よくこんなゲームで遊んでいたなあ、という気もしますが、学校で没収されることもなく遊べるゲームだったのですね。
結構な期間遊んでいた記憶があります。
手書きの魅力
1970年代の本なので、今とはいろんなことが違いすぎるのですが、この本の大きな魅力の一つは、迷路などなどの図版が全て手書きで作られていることです。
これを描いた浅井努さんがすごい、ということもあるのですが、丁寧に手書きで書く(描く)ことで、ページに魂が宿るようなことがあるのです。
今であれば、adobeのIllustratorで作ることになるかもしれません。
ただし、Illustratorで作った図版が、この頃の図版と同じように、読者を楽しませるものになっていなければ、ただの省力化です。
手書きの図版に、なぜかただよう楽しさ。
こういう感じを、今の印刷物の中でも表現したいと考えて編集作業をしています。